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COACH K'S BLOG

倉石 平のバスケットボールブログ 週1回、毎週木曜日アップ!
NBA新シーズン始まる

 NBAの夏シリーズも始まり、面白味を増している。
7月現在、真只中がサマーリーグ、ネバタ州ラスベガスで行われている。チームにより内容は変わるものの、新人のドラフトプレイヤー、2年目などで練習や経験が必要なプレイヤー、そしてドラフトはしなかったがチームに加えてみたいプレイヤーなどが加わり、チーム構成など全く無視しての戦いである。したがって場面によっては勝敗度外視のこともある。
その場面、場面での戦いぶり、力の発揮が問われる。突然加わったりカットされたりとめまぐるしさもある。NBAに必死になって入団を試みるプレイヤーたちである。またここでは、他国のスカウト連中、つまりNBAには入れないが、その力に肉薄するプレイヤーを狙ってスカウトに来ているわけである。いろんな言語で話すスカウト達もとても面白い。そしてそこには、プレイヤーを管理するエージェントもいるわけで、大金の契約を目指して悲喜こもごもである。

 現在もうひとつ面白いことが、ストーブリーグ、つまり移籍とドラフトである。スポルディングの契約プレイヤー、ポール・ピアースもKGことケビン・ガーネットらとともにネッツヘ移籍。ヘッドコーチもジェイソン・キッド、これで今シーズンのネッツの話題に事欠かない。
また、解体されたセルティックスのヘッドコーチ、ドック・リバースもLAクリッパーズへ、大黒柱をなくした名門セルティックスは、これからどのようなチーム作りをするのか、それも見ものである。そして先シーズン大失敗をしたLAレイカーズから、センターのドワイト・ハワードがヒューストン・ロケッツへ。まさにNBAのスパースターたちの大移動に、ここ数シーズンで最も面白いかもしれない。

 これから8月に入り、月末にはベテランズキャンプ目指して、もっと多くの移籍やユーロリーグからの移籍など盛んに行われそうである。これからますます目が離せない。しっかりとプレイヤーが決まりだすのは3カ月後の10月終盤だ。そして悲しいことに、けが人が出てくることも加えておかなければならない。チーム作りにフロントともども大変な日々である。しかし、この夏なしにはチャンピオンにはなれないのである。

2013/07/26

高校選手権(インターハイ)

 今年度のインターハイがいよいよ来週に迫ってきた。男子が別府、女子が中津とどちらも大分県で行われる。このとても暑いさなかに行われる。
世界では国と国との戦いが行われている最中に、国の中の大会をしているのはここ日本だけかもしれない。真冬がトップシーズンのバスケットにとって、真夏に行うのはどうかと思うが、こんなことを考えている方々は私以外にも多いと思われる。
日本の学校制度としたら仕方ないのかもしれない。真夏の甲子園も同じと考えるが、8月中旬、しかも炎天下の中なぜ開催しなければならないのか。身体に言い訳もできないが、地域別のお祭りみたいな行事でもあり開催せざるを得ない。

 ところでバスケットボール競技であるが、高校生はここ数年レベルに関しても、また身体的なサイズに関してもレベルダウン、サイズダウンしてきているように感じる。私は職業柄高校生のリクルートをしているのであるが、大きなプレイヤーがいなくなりつつある。特に今年度に関して言えば、190cmを超えるプレイヤーが少なすぎる。
全国の主要大学はこぞって大きなプレイヤーを探す、大学選手権で上位のチームが少ない長身プレイヤーを争うわけで、こんな状況が良いとは思えない。最近野球に大型プレイヤーが、そしてサッカーに大型プレイヤーが多く見受けられる。『国際競争力がある』、『プロがしっかりとある』、『サラリーもきちんとある』となると、子供たちのあこがれはやはり野球やサッカーという形になってしまう。わかってはいるものの何か腑に落ちない。どうにかならない物かと。

 7月28日に開幕するインターハイ、暑い時期にとても熱い戦いが始まる。レベルの差はあるかもしれないが、プレイしている本人にとっては高校生最後の戦いになる。また高校から大学に進学するプレイヤーにとっては推薦に繋がるとても重要な大会でもある。いろいろな部分で重要な分岐点になる大会なのである。

2013/07/18

ウイリアム・ジョーンズカップ開催中

 東アジアでとても有名なバスケの国際大会、それが『ウイリアム・ジョーンズカップ』である。
この大会は台湾で毎年開催されおり、現在は男子が行われている。女子も開催されるはずである。

そもそもこの国際大会はいつから、どのような経緯で始まったかというと、1980年にIOCに中華人民共和国が加盟、それに伴い台湾はオリンピックに出場できなくなった。FIBAの理事であったウイリアム・ジョーンズさんは、この出来事にとても心を痛め、バスケットボールがとても盛んな台湾で国際大会を開催することで、オリンピックの代用としたいという願いからこの大会が開催されるようになったと聞く。
ごく普通の招待大会かというと、招待されることがとても名誉なくらいに、世界の名だたる国々が参加するとても規模の大きな大会なのである。

 日本や韓国は常連で招待されているが、近年は中近東、湾岸のレバノン、イランなどアジアで上位を狙う国々がこぞって参加するようになってきている。また、すぐに開催される、アジア大会(世界選手権アジア予選、マニラにて開催)に向け、ここ東アジアの気候や時差になれるべくこの国際大会に参加している。いわば調整大会となっているのである。

 ここで日本代表の大会への志である。もちろん優勝したいというのは当然なのであるが、現実はすぐにあるアジア大会で全力を発揮したいため、また、他国に日本の手の内を見せたくないという部分もある。それでいて他国の状況は把握しておきたいという難しい状況なのである。現在日本は負けっぱなしであるが、それはすぐにあるアジア大会に照準を当てているという結果であると考える。非常に難しい国際大会なのである。

 国際大会というとすぐに勝敗ばかりに目が行くが、ここはじっと我慢をして8月初旬に始まるアジア大会に全精力を傾け、ぜひとも世界選手権への切符を奪取してもらいたい。

2013/07/12

バスケットボール競技シーズン終了

 先日、NBAファイナルが終了した。

 マイアミ・ヒートが2連覇を飾り、そしてその翌週にドラフトが行われ、NBAの今シーズンに行われる行事がすべて終わったと言える。これから行われることは来シーズンに向けてのことばかりである。プレイヤーの契約、コーチの契約など、その後プレイヤー12名を決定するための、サマーキャンプ、そしてベテランズキャンプ。公開するものもあるが、ほとんどが非公開のままで行われることばかりである。なぜならプレイヤー個々の生活が懸かっているからである。とてもシリアスな期間が始まるのである。

今シーズンを振り返ると、NBAの戦いぶりが徐々に変化しつつあるシーズンとなったように感じる。今まで同様の大きなセンターを中心に戦った、ウエスタンカンファレンスのサンアントニオ・スパーズ、そしてメンフィス・グリズリーズ。それに比して、同じくウエスタンカンファレンスのオクラホマシティ・サンダー、イースタンカンファレンスのマイアミ・ヒートなどは、センター不在でゲームをしていた。
ロンドンオリンピックでは、アメリカチームがはっきりとしたセンターをおかずにゲームをした。これがきっかけとなったかどうかは定かではないが、はっきりと言えることは明らかに戦いぶりに変化が出てきたことである。アメリカ国籍のNBAプレイヤーのセンターが不在、スペインやアフリカ出身のはっきりとしたセンターがいる。このあたりがきっかけになったのかもしれないが、いずれにしろ大きな変化に発展する兆しでもある。今後に期待したい。なぜならサイズの小さい日本にとって大きなアイデアを生むかもしれない事例となるからである。

 これからは、各国代表の戦いが始まる。まずロシア、カザンで行われるユニバーシアードが今週末あたりから15日くらいまでの日程で始まる。そして女子のU-19世界選手権がリトアニアで開催される。シーズンが終了はしたが国対抗戦はこれからが本番だ。8月には世界選手権のアジア予選がフィリピン、マニラで、女子はタイ、バンコクで9月末に行われる。日本バスケット界にはとても重要な大会となる。

2013/07/04