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COACH K'S BLOG

倉石 平のバスケットボールブログ 週1回、毎週木曜日アップ!
コービー・ブライアントの復活

 LAレイカースの看板、コービー・ブライアントがNBAに戻ってきた。昨シーズンプレイオフ中にアキレス腱断裂というプレイヤー自身の引退がささやかれるような大けがであったにもかかわらずだ。

オフシーズン、特に夏の時期にいかなるトレーニングを行ったのか、とても気になるところである。そのトレーニングと怪我に対する治療は目覚ましいスポーツ科学のたまものでもある。昨今のスポーツ科学の目覚ましい発展が今回のような絶体絶命の怪我を治癒させたのである。たった7ヶ月ほどの治療とトレーニングは、驚きの復活劇を生んだのである。

 

 復活からまだ2週間というにもかかわらず、ブランクを感じさせない活躍ぶり、ゲームの終盤には勝敗を左右するほどのクラッチぶり、まさに超人的な活躍である。ゲームのブランクは、相当なゲーム経験をしなければ難しいといわれるだけに、どうしてと疑いたくなるほどだ。

 

 コービーの怪我は、コービーのプレイを鑑みると致命的とまで評論されたほどで、それに反するような早期の復活劇、ファンはとても喜んだはずである。

 普通、大けがをした後の復活には慎重にならざるを得ない。なぜならば、大きなリスクを受けるわけである。アスレティック能力には、怪我が大きく、怪我前と同様に能力を発揮しづらく、怪我の個所を思わずかばうのがノーマルであるが、現在見ているだけだが、全く感じさせないほどである。

 レイカースは古豪チーム、LAファンにとって、日本の野球で言う読売巨人軍と似た存在である。それゆえにスターのいない今シーズン序盤は物哀しさを感じていたはずだ。今回のコービーの復活は、このファンたちを勇気づけた感じはある。これからのコービーに期待である。

ウエスタンカンファレンスは、予想と大きく異なる現状であり、これからが面白い展開が予想される。特にその軸になるのが、LAの2つのチーム、レイカースとクリッパーズになると思われる。

2013/12/19

NCAAにおける噂話

 ケンタッキー大学のカリパリコーチが噂話の渦中の人になっている。もともとケンタッキー大学はとても名門校であり、最近では常にNCAAチャンピオンを狙う常連校になっているのだが、ここが大きな問題になっているのである。

NCAA(National Collegiate Athletic Association)とは全米大学体育協会のことで、同協会が主催する大会やリーグ戦のことを同じくNCAAと呼ぶことがある。

 

その理由は、とても素晴らしいプレイヤーがたくさん入学するからである。しかも1年でほとんどのプレイヤーがNBAにドラフトされていくのである。

 NCAAは元来、文武両道を提唱している。NBAもこれに従い"Go to School"と表現し、高卒のプレイヤーをドラフトしないことにしている。最低でも大学を1年以上通ってからのドラフトになっている。ここが大きな問題点、噂の温床になっているのである。

 では何が問題なのか。大学側も、NCAANBAの予備軍という形を提唱する大学を排除したくて入学のために学力を測るためのテストなどを導入している。しかし一部の大学では、スポーツ自身がビジネスになっている部分もあり、NBAに行かせるための機関であると割り切っている大学もある。こんな現状からこの問題がクローズアップされたのである。

 

ケンタッキー大学はここ数年、1年生を終えてのアーリーエントリーが多く、しかも上位でドラフトされるという素晴らしい成果を上げている。さらにNCAAのチャンピオンにもなり、オリンピックプレイヤーを輩出して全米中から注目されている。他大学は全く手も足も出ないという感じなのである。ここが噂のポイントなのである。

 カリパリコーチは、リクルートをする時にアーリーエントリーありきの1年契約という契約をプレイヤーと交わしているのではないかということである。NCAAからすれば、このような契約は本来の形から大きく逸脱するわけであり、大学という名を借りているだけという格好を嫌っているのだ。他大学もこのような形態を嫌う、そしてどうにかバイオレーション(反則)にしたいと思っているのだ。

 強いが上に、そしてたくさんのプレイヤーをドラフト上位で排出することが、他大学にとって気に入らないのである。今シーズンもチャンピオンを有力視されている。これから何が起こるか注目である。

2013/12/17

全日本大学バスケットボール選手権終わる

 121日に男女のインカレが終了した。前週に女子が、そして121日に男子がファイナルを終えた。男子は東海大学、女子は松蔭大学が有終の美を飾った。

 

 男子は、春を制したのは青山学院大学(春の全国大会がないため、関東のトーナメントになる。また関東が圧倒的に強いので、今回のインカレを見てもベスト8のうち1位から7位までが関東、8位に関西が一つ入ったのみ。)、秋のリーグ戦は、東海大学が全勝で圧倒的な強さを表現して制した。そしてインカレを制し2冠となった。

 

 女子は、関東関西の力が拮抗しておりどちらにも軍配が挙げられない状況である。今回のインカレは、関東の松陰が制したが、昨年は大阪体育大が制した。今回の決勝戦はこの両者が戦ったのだ。関東について表現すると、春のトーナメント、秋のリーグともに白鷗が制したが、インカレでは準決勝で松陰に涙をのんだ。

 

 大学生の最後の王者決定戦であり。アメリカでいうと全米選手権と同じである。しかしなぜか日本ではその盛り上がりに欠ける。次に天皇杯があることも考えられるが、もっと重要なのは、その後の進路に影響することが大きいのではないだろうか。アメリカは、NBAという世界ナンバーワンのリーグがあり、その全米選手権での活躍がNBAドラフトに影響を及ぼすことが考えられるからでもある。しかし日本のインカレは、これが最後でもなくまた次の進路にも影響しない。ただただ単体の大会という意味合いが強いように感じる。ビッグイベントであるにもかかわらず、なぜか盛り上がらないのである。

 

 来る2020東京オリンピックのことを鑑みれば、このインカレがとても重要な大会になるはずが、今はなぜかまったく蚊帳の外と言った感じである。どうにかして危機感をあおり盛大にしたいものである。来年こそと思っている今日この頃である。

2013/12/06