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COACH K'S BLOG

倉石 平のバスケットボールブログ 週1回、毎週木曜日アップ!
日本のコーチライセンスについて

日本バスケットボール協会は、指導者資格制度を作っている。日本体育協会(日体協)を中心として各競技団体が資格制度を作っている格好である。共通科目として、競技団体の垣根を越え、すべての指導者が取得しなければならない。共通科目は下記の通りである。

 

■共通科目Ⅰ

-文化としてのスポーツ

-指導者の役割Ⅰ

-トレーニング論Ⅰ

-スポーツ指導者に必要な医学的知識Ⅰ

-スポーツと栄養

-指導計画と安全管理

-ジュニア期のスポーツ

-地域におけるスポーツ振興

 

■共通科目Ⅱ

-社会の中のスポーツ

-スポーツと法

-スポーツの心理Ⅰ

-スポーツ組織の運営と事業

-対象に合わせたスポーツ指導

 

■共通科目Ⅲ

-指導者の役割Ⅱ

-アスリートの栄養・食事

-スポーツの心理Ⅱ

-身体の仕組みと働き

-トレーニング論Ⅱ

-競技者育成のための指導法

-スポーツ指導者に必要な医学的知識Ⅱ

 

■共通科目Ⅳ

-トップアスリートを取り巻く諸問題

-指導能力を高めるためのスキルアッププログラム

 

それぞれの科目の講義時間が決まっており、その科目を履修した後テストが行われ、目的到達点(合格点)に達しない者は4年間継続的に試験を合格するまで試験を繰り返すことになる。とても厳しい内容である。

またこの他に各競技の専門科目も作られており、各競技団体にゆだねられているが、共通科目同様に試験と専門科目のため実習、コーチングの実習も加えられている。とても面倒でそして難しい試験なのである。

これほどまでに難しい現実にもかかわらず、あまり世間的には知られておらずとてもつらい現実である。

 

では、バスケットボール協会はどうか。32,000チーム程度が登録されているが、公認コーチの数は、12,000人しかいないのが現実である。無資格でコーチングをされている人の方が圧倒的に多いことになる。しかもこれで事件を起こされると、競技団体が日体協から注意を受ける形になる。とても理不尽極まりない。

今後日本全国にもっと浸透させてゆかねばならないことであるが、あまりにも勝つことばかりに執着しており、そこからスポーツを楽しむ、しかも安全にとなると・・・日本はそんなのスポーツでないということをいう方が多い、確かに勝負の無いものは面白くないものかもしれないが、できないことができるようになった喜びやみんなと一緒にできた達成感など、たくさんの喜びを感じることができるのもスポーツであると感じている。

 

つい最近のサッカーワールドカップも、日本は敗退したが、日頃の生活に喜んだり悲しんだりと一喜一憂したと思います。これこそがスポーツの醍醐味です。淡々としがちな生活に一瞬で起こったり喜んだり悲しんだりとメンタル面緒起伏が起こるのです。とても重要なことです。

2014/06/27

バスケットボール、クラブチーム戦終了

 2013-2014シーズンのクラブチームの戦いは全て終了した。最後がNBAのファイナル、接戦の予想を覆す成果で、マイアミ・ヒートに圧勝したサンアントニオ・スパーズがチャンピオンとなった。5度のチャンピオンに輝いてきたスパーズ、その立役者となったティム・ダンカン、ツインタワー時代から長年にわたってのスパーズの看板プレイヤーである。ただ連覇したことがなく、今回こそはということも言われているが、年齢的なこともあり、このあたりは微妙な状況となっている。引退もささやかれているからだ。

 

 もうひとつヨーロッパのクラブナンバーワンも決まった。マッカビ・エレクトラというイスラエルのクラブチームである。長年にわたりスペイン、ギリシャなどの国が王者を占めていた。しかし経済が影響したのか、昨今のサッカーのスペインなどもその成果が出ているようにも感じる。経済がすごく隆盛を示している国がやはり強いようにも感じる。

 

 NBAに話を戻すが、スパーズは昨シーズンもチャンピオンを制したかのように思えたが、最後の最後で奇跡的なマイアミ・ヒートのレイ・アレンの3ポイントシュートで逆転された苦い経験を持つ。その悔しさを忘れないとそれぞれのプレイヤーが語っていただけに、その思いは計り知れないくらいものだったと思う。私は、このシーズンこそが前半戦で、今シーズンこそが後半戦だったように感じている。その証がこのファイナルシリーズの大勝だったように思われる。昨シーズンと同一カード・・・・燃えないわけがない。

 

 いずれの国も、経済的なことがスポーツに大きく影を落としているのが垣間見える。これからビッグイベントはどのようにして開催されるのか、NBANCAAは、アメリカのビッグイベントであるが、今のところ問題はない様に見えるが、現在開催されているブラジルサッカーワールドカップやこれから行なわれるスペインバスケットワールドカップは、何か起こるようにも思われるほどである。

2014/06/20

NBAファイナル

NBAファイナルが現在進行中、3戦を終わり2勝1敗でサンアントニオ・スパーズがリードしている。両チームともにホームでは無類の強さを表現していただけに、2戦目のスパーズホームでの敗戦、そして3戦目のヒートでのホームゲームの敗戦は予想を超えた成績であった。特に3戦目の戦いはこれほどまでに大差になるとは誰もが予想できない成績であった。

 

レギュラーシーズンの戦いでは、ベテラン揃いのチームであり安定した戦いをしていた両チーム、特にスパーズは、ホームでは完全に勝つ戦いを行い、アウェーゲームでは、順位の下のチームには確実に勝ち、上位でプレイオフにて対戦するであろうチームには、真剣に戦わず、逆に敗戦するという焦点を絞った戦いをしていた。これがリーグの反感もかいベテランを遠征に連れて行かないなど徹底した戦いぶり、名目上は、"けがをしているから"ということで、しかしリーグは罰金を科したくらいである。

また、ヒートも決して順風満帆とは行かず、レギュラーシーズンも第一シードを奪えなかったくらいである。ただホームでは、絶対といえるほどであった。

 

この両チーム、私はホームゲームをすべてホームチームが勝利して最終戦までもつれ最後にスパーズが勝利すると考えていた。ところが2戦目のスパーズの敗戦、そして考えられないゲームであった3戦目、このゲームは、スパーズがレギュラーシーズンでは見せたことがないほどの集中ぶりで、高確率のシュート率、そしてオフェンス効率、ファイナルの過緊張になるゲームでこの成果は、ベテランであるからでは済まない凄さである。1Qの40点越えや70%を超えるシュート率、いずれもこんな数字見たことがないほどだ。

 

金曜日に4戦目(現地時間木曜日)そして月曜日に5戦目(現地時間日曜日)が行われる。ヒートのホーム、そしてスパーズのホームと今後のゲームが順番に交互に行われる。これから何が起こるのであろうか、ベテラン揃いであり完成度の高いゲームを行う両チームだけに予想が難しい。

2014/06/12

いよいよNBAファイナル

 金曜日(日本時間朝10時より)にNBAのファイナルが始まる。待ちに待った優勝決定戦である。イースタンは連覇のかかったマイアミ・ヒート、ウエスタンは昨年の雪辱を誓うサンアントニオ・スパーズ、どちらが勝つか見当がつかないほどの接戦が予想される。

 

 ヒートの強みは、まず何といってもレブロン・ジェームスの存在自体といっても過言ではない。そして小柄でアスレティック能力にたけているところ、ウエイドやボッシュの速さ、うまさ、そして経験値の高さは他を寄せ付けないほどである。しかし弱みもある、それはイースタンカンファレンスで克服してきたように見えるが、高さがないという部分である。はっきりとした大きなセンターが不在であり、大きなセンターがいるチームを苦手としている。

 

 スパーズは、ベテラン揃いであり、センターのダンカン、アテネのゴールドメダリスト、ジノビリ、フランスの司令塔パーカーといずれもNBAを代表するスーパースターである。また、ベンチプレイヤーもディアウなどベテランのユーティリティープレイヤーである。

 

 どちらのチームがイニシアチブをとるか、とても興味の持たれるところである。昨シーズンのファイナルも同カード、最後の最後でヒートがスパーズを打ち破った感じであった。しかしベテランのスパーズだけに今シーズンこそ同じ轍は踏まないという感じであり、しかもサンアントニオから始まるだけにホームの多いスパーズ優位かもしれない。

 

 金曜日10時よりNHKBS1で私自身が解説するこのゲーム1、今からうきうきする。はたしてどちらがイニシアチブをとりゲームを制するか。両コーチもここ数年トップでの戦いを多く経験しているだけに何が出てくるか、また非常に素早い対応能力にも舌を巻く、いかなる戦いが起ころうとも、絶対に見逃せないここ数年で最も成熟したチーム同士の戦いだけに面白いはずである。乞う御期待・・・・・。

2014/06/05