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COACH K'S BLOG

倉石 平のバスケットボールブログ 週1回、毎週木曜日アップ!
FIBAワールドカップ、スペインの敗戦

 先週もお話したFIBAワールドカップについて、今週は地元スペインの痛すぎる敗戦についてお話しする。ご承知の通りベスト8からベスト4へのクォーターファイナル、スペイン対フランスの一戦で事件は起きた。あまりにも悲劇と紹介されるので、今回はあえて事件であったと表現したい。国民はもとより世界中のスペインファン、そしてアンチアメリカファンにとってこれほど大きなショックはなかったと推察する。

 

 なぜスペインがこれほどまでに大きな期待を掛けられたかである、先ずメンバー構成についてであるが、ガソル兄弟、イバカのNBAを代表するインサイド陣、そしてカルデロン、リッキー・ルビオのNBAを代表するポイントガード陣、そしてNBAから母国に戻ってしまったが、ナバーロ、フェルナンデスと国際経験、そして世界のトップリーグNBAの経験とどこをとっても申し分のない陣容であった。そして経験的にも2006年の埼玉でのワールドカップでもアメリカを押さえてチャンピオンになっている。またロンドンオリンピックでもアメリカに次ぐシルバーメダルと、ここ数大会のスペインの成績はアメリカに次ぐ成果であった。しかも今回はアメリカが経験値の低い若手の布陣であったから、経験値の豊富なスペインは俄然優位といわれていた。誰がどう見ても、サイズでスペインがもっとも優位、経験でも優位、そして地元の優位どれをとっても好条件であった。

 

 どうして敗戦をしたのか。ここはプレイヤーたち本人から聞かなければはっきりしたことはいえないが、苦手意識があったフランスに遅れを取った格好になったのである。この布陣で50点台(最終スコア65-52)はありえない、スポーツであるからこそ10回ゲームをしたら1回しか負けないゲームを、このゲームで表現してしまったのである。10%しかない勝利に掛けたフランスがすごいともいえるのであるが、それにしてもこのワールドカップのヨーロッパ予選でもスペインはフランスに敗戦していたわけで、国民は隣国に負けたことが許せない状況になっている。そしてこの敗戦と同時にヘッドコーチの辞任が発表されたのである。当たり前なのかもしれないが、辞任くらいですまないスペイン国民であることは言うまでもない。

 

 私は今年の3月にスペインを訪問しており、そのときにコーチコミッティの委員長と話をさせていただいたのであるが、プレイヤーの能力は、確かにアメリカは凄い、しかしコーチはスペインが世界一であると豪語されていたのを今もはっきりと覚えている。それがこの失態、これからどのようにしてリカバーするのか、非常に楽しみでもあるし今シーズンのスペインリーグ、ACBとユーロリーグ、スペインの名門チームFCバルセロナ、レアルマドリッドなどの動向がとても気にかかるところである。ぜひ注目していただきたい。

2014/09/25

FIBAワールドカップ2014

 FIBAワールドカップが、スペインはマドリードで閉幕した。チャンピオンはいつもどおりのアメリカであった。誰もがスペインに期待した、特に開催国でありスペイン国民は誰もがアメリカを破って金メダルを取ると確信していた。ところが実際は、決勝トーナメン2回戦、準々決勝で隣国のフランスに思わぬ大差での敗北となった。詳しくは後日お話します。

 

 今回は、この大会での放送に関しての裏話を紹介します。放送はフジテレビジョンのCSチャンネルでゲーム時間に合わせて行なわれた。時差が6時間あるため、もちろんのごとく真夜中から朝方の時間帯での実況となった。

 集合時間、これは実際のおよそ1時間30分前にフジテレビの指定場所に集合。したがって最も早い集合が真夜中の1120分、そしてもっとも遅いのが深夜220分、普段はベッドの中にいる時間に、なぜか解説をしているという不思議であった。面白くもあるのですが、現地で解説をする場合は、時差調整をしてから生活リズムを現地時間に合わせるのでまったく問題はないのですが、なぜか真夜中、明け方となると不思議なことに生活リズムが狂ってしまうのです。しかも私自身大学リーグ戦中であり、日中は練習にゲームにと、いつどのようにして睡眠を確保するかと難しかったことは言うまでもありません。

 

 では放送はどうかといいますと、いつもライブですから何が起こるかわからない、それが、そしてその対応がとっても楽しいのです。突発事項が起こると、それを理解するまでテレビのため時間がかかるのです。テクニカルファウルなどは起こってから、そして次のプレイが始まってからわかったり、またプレイの声がまったく聞こえないため、喧嘩しているのかもあまり情報が入ってこないのです。そのため周囲の雰囲気で察知するようにしているのです。当ったときは、"やっぱりねえ"といい、外れたときは"そうだったんですね"とすぐに打ち消したりと大慌てなのです。また、名前が非常に発音しにくく、特にリトアニアなどはわかっていてもかみそうなのであえて言わなかったりします。また、時々NBAに出ているプレイヤーがいると、突然英語読みをしてみたりと、従来は現地語読みをするのですが、突然NBAプレイヤーですと英語読みになるのです。非常に厄介でもありますが、実はとってもわくわくがあり、あっというまに時間が過ぎるのです。見ている我々が楽しくなければ、見ている方々はまったく面白くないということ請け合いです。

 次週は実際のゲーム内容について述べたいと考えています。


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2014/09/18