【チーム・スポルディングに聞く!】与那嶺翼 編

2014/12/13
CATEGORY : INTERVIEW
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『チーム・スポルディングに聞く!』は、チーム・スポルディングの選手にインタビューを行う企画です!

第1回目は、今シーズンからチーム・スポルディングに加入し、ターキッシュエアラインズbjリーグ史上最高の連勝記録を更新し続ける岩手ビッグブルズの司令塔、与那嶺翼(よなみねつばさ)選手に話を伺いました。

バスケットボール選手としてだけでなく、1人の人間としての与那嶺選手の半生に触れていきます。

インタビュアーは、スポルディング・ジャパンの中山が務めました。

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中山:
試合後にも関わらず、お時間を作っていただきありがとうございます。
(※12月6日の埼玉戦後にインタビューを実施)
与那嶺さんは何歳ごろからバスケを始められたんですか?


与那嶺:
バスケを始めたのは小学校4年生の頃です。2つ上の兄の影響で同じミニバスチームに入りました。それまでは空手をやっていたのですが、バスケを始めたことをきっかけに辞めました。所属していたミニバスチームは、とてもスパルタで練習も大変でしたが、その甲斐あって全ミニに出場することが出来ました。
中学ではコザ中学バスケ部に所属し、そこで今でも仲の良い呉屋に出会いました。3年生の時には全中で優勝することも出来て、とても良い思い出を共有できました。


中山:
全中優勝すごいですね。その当時、憧れの選手はいましたか?


与那嶺:
3つ上の田臥選手に憧れていました。パスのやり方とかを真似していたのを覚えています。秋田開催だった3年時の全中では、田臥選手のいた能代工業高校の練習を見学しに行きました。その時の衝撃は今でも忘れられないですね。


中山:
その当時の田臥選手と能代工業バスケ部は、今では伝説となっていますよね。


与那嶺:
そうですね。田臥選手以外にも菊地選手など、良い選手が揃っていましたから。


中山:
高校はどちらに進学されたんですか?


与那嶺:
地元の北中城(キタナカグスク)高校に進学しました。呉屋も一緒でした。(笑)1年の時からベンチに入れてもらうことが出来てインターハイ出場とウィンターカップベスト8、2年時にはインターハイベスト8と国体出場、3年時には国体とウィンターカップに出場することが出来ました。

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仲の良い友人との1枚。左から2番目が呉屋選手。


中山:
ご自身の中で、印象に残っている試合はありますか?


与那嶺:
3年時のインターハイ予選決勝だと思います。前原高校と対戦したのですが、残り2秒で逆転のレイアップを決められ1点差で負けを喫した試合です。
残り時間30秒くらいで僕がボールを運んでいたのですが、近くにいた呉屋にボールを預けようとしたところを狙われてスティールされてしまいました。とても悔しい思いをしましたが、それからは勝負どころでも安易にボールを預けず、自分できちんとキープできる強い気持ちを持とうと決めました。


中山:
残り2秒での逆転は劇的な試合ですね。高校時代はどういう選手でしたか?


与那嶺:
基本的にはポイントガードをプレーしていました。たまにシューティングガードを務めることもあり、その時には点を取る役目でした。


中山:
北中城高校を卒業後、大学では日本体育大学に進学されたんですよね?


与那嶺:
そうです!ここで呉屋と別れました。(笑) ※呉屋選手は日本大学に進学
日本大学からもお声掛けいただいていたのですが、中学の恩師に相談したところ、オリンピック選手や様々なスペシャリストを輩出している日本体育大学の方が自分に向いていると言われました。また僕自身が将来、体育の先生を目指していましたので、そういった面からも日本体育大学の方が良いと言われ日体大進学を決めました。


中山:
沖縄から東京に出てきて、大学での生活はどうでしたか?


与那嶺:
大学時代は、4年間ずっと深沢キャンパスの合宿所で過ごしました。かなり厳しくて自由に外出もできなかったです。
気温も沖縄と東京とでは大違いで、初めて雪を見た時はテンションが上がりました!長野出身の同級生は、雪に何の関心も示していなかったですが(笑)


中山:
長野では雪が当たり前ですからね。(笑)
日本体育大学のバスケ部はどんなチームでしたか?


与那嶺:
日体大は速攻のチームだったので、小さい自分には合っていて、スピードを存分に生かしてプレーすることが出来ました。監督の清水先生にはとても鍛えられましたね。


中山:
大学時代の成績はいかがでしたか?


与那嶺:
1年時に春のトーナメントで優勝することが出来ました。4年時のインカレでは準決勝で青山学院大学と当たり、4点差で敗れ3位となりました。優勝は東海大学で、池田(新潟アルビレックスBB所属)や、井上(東京サンレーヴス)がいました。


中山:
少し話が変わりますが、現在の奥さんとは大学時代にお付き合いを始めたんですか?


与那嶺:
そうですね。なんだか恥ずかしいお話ですが。(笑)


中山:
少し突っ込ませていただきます。(笑)
最初に出会ったのはいつになりますか?


与那嶺:
彼女も出身は沖縄なのですが、高校1年生の時に初めて会いました。
当時彼女は新体操をしていて、県内では新聞に載るなど有名な選手でした。ただ高校時代に会ったのはその1回だけで、大学時代に東京で再会して付き合うことになりました。


中山:
東京でどのように再会したんですか?


与那嶺:
沖縄出身の方々が集まる県人会というのがありまして、それに誘われたのがきっかけです。合宿所が厳しかったのでその集まりには参加できなかったのですが。
後日、登戸駅付近で僕が試合帰りにタクシーに乗っているところを彼女が見たらしく、電話がありました。僕は専修大学でのリーグ戦の帰りだったのですが、彼女もリーグ戦の試合を見に専修大学に向かうところでした。ただ彼女はその日寝坊をしたらしく、そのタイミングで偶然出会ったので不思議な感覚です。彼女が寝坊していなかったら付き合っていなかったかもしれません。(笑)
駅で会ってメールアドレスを交換し、後日付き合い始めました。


中山:
なんだか運命的な出会いですね。
でも合宿所が厳しかったので、お付き合いするのも大変だったんじゃないですか?


与那嶺:
そうですね。付き合い始めのころは合宿所が本当に厳しかったので、大会終了後に訪れる解散のタイミングでしか会えませんでした。
(※『解散』は大会終了後に与えられる2~3日間の自由期間)
ただし1年生は解散の時も、当番の2人が合宿所に残って電話番などをしなくてはいけませんでした。じゃんけんでその当番を決めるのですが、とても気合を込めてじゃんけんしたのを今でも覚えています。(笑)
2年生になったときには合宿所も移り、先輩も優しかったので、こっそりと抜け出して会いに行ったりしていました。


中山:
そのじゃんけんは気合入りますね!
卒業後に結婚されたんですか?


与那嶺:
そうですね。bjリーグの大分から沖縄に移籍するときに結婚しました。


中山:
話をバスケに戻させていただきます。
大学卒業後、bjリーグにはどのように入ったんですか?


与那嶺:
卒業後はbjリーグの大分ヒートデビルズに練習生として入団しました。地元に戻って先生になろうかとも考えましたが、bjリーグ初年度の開幕戦がテレビで放映されていて、それに衝撃を受けました。東京アパッチvs新潟アルビレックスの試合で、有明コロシアムに5,000人を超えるお客さんが入っていました。その光景を見てバスケがしたくなり、まだ体が動くうちはバスケで挑戦してみようという気持ちになりました。

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中山:
大分でプロのキャリアをスタートさせましたが、大学と比べてどういった違いを感じましたか?


与那嶺:
自分の実力不足を痛感しました。バスケIQが低く、戦術面で浅いなと自分自身感じました。ポイントガードを務めるベテランの選手が、チームの最初のプレーで全員がボールに慣れるため、全員がボールに触れるプレーをコールする姿を見て、そこまで気を使ってプレーしているのかと、バスケの深さを知りました。
それからはきちんと考えて、チームのストロングポイントはどこなのか、それに対してどのプレーをコールすべきなのかなどを意識しながらプレーするようになりました。


中山:
面白い話ですね。ポイントガードはそこまで頭を使ってプレーされているんですね。


与那嶺:
そうですね。今年でプロに入ってから9年目ですが、ポイントガードとしてバスケの知識がとても増えました。大分、沖縄、岩手と3チームでプレーしてきて、これまでのキャリアで様々な人からバスケを学んできました。沖縄では優勝も経験できましたし、これまでの全ての経験が自信になっています。


中山:
現在、岩手はとても好調ですよね。チームはリーグ新記録の17連勝(※12月6日時点)を記録しました。
好調の要因は何だと思いますか?


与那嶺:
チーム全体で細かいところまでこだわり、みんながハードワークしているからだと思います。リバウンドやルーズボール、パスのリフレクションなど、全員がとてもハッスルしています。また、昨年から主力が残っていて、そこに新加入の選手達が良いスパイスとなっています。
ただ、まだまだ満足できていないところも多いです。ハーフコートのバスケットは詰めるべきところがたくさんあります。


中山:
ライバルチームはどこですか?


与那嶺:
イーストでは富山グラウジーズと秋田ノーザンハピネッツですね。特に秋田は昨年のプレイオフで負けていますので、リベンジの気持ちに燃えています。岩手のブースターも同じ気持ちだと思います。


中山:
今シーズンの目標を聞かせてください。


与那嶺:
優勝です。それ以外の結果はいりません。

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チーム・スポルディングの与那嶺選手を、是非応援してください!

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■選手プロフィール

 名前 : 与那嶺 翼(よなみね つばさ)
 身長 : 173cm
 体重 : 70kg
 出身 : 沖縄県
 生年月日 : 1983年5月13日
 年齢 : 31才
 所属チーム : 岩手ビッグブルズ
 主な経歴:
 コザ中学校 → 北中城高等学校 → 日本体育大学 → 大分ヒートデビルズ → 琉球ゴールデンキングス → 岩手ビッグブルズ

 ※詳細はこちら→与那嶺翼選手紹介ページ


(2014/12/13)