【インタビュー】中学校バスケットボール強豪校、埼玉県春日部市立豊野中学校男子バスケットボール部

2019.11.21

中学校バスケットボール強豪校、埼玉県春日部市立豊野中学校男子バスケットボール部
スポルディング・ユニフォームを登用

2016~2017年の第46回、47回全国中学校バスケットボール大会で女子が2年連続優勝を成し遂げたのをはじめ、2019年度埼玉県の新人戦では男女共に優勝を飾るなど、全国有数の強豪校で知られる豊野中学校バスケットボール部。今回のスポルディング・ユニフォーム登用にあたり、男女共に顧問を務める田中英夫さんへのインタビューを通じて、名将田中監督と豊野中学校男子バスケットボール部をご紹介。

【名将 田中英夫監督 インタビュー】

Spading:

今年のチームはどんな様子ですか?

田中監督:

今年の男子メンバーは、身長に恵まれた大型チームなので期待できますよ。この利点を活かすには、ガードが鍵になってくると思っています。

Spading:

2016-2017年と、女子で全中2連覇という素晴らしい成績を収められていますが、2年間のシーズンを振り返って、いかがでしたか?

田中監督:

人が集まっているからできることで、一人の力ではないと思っています。地域ぐるみで仲間がたくさんいることに助けられています。(豊野中学校のバスケットボール部が)強くなることで、ミニバスも集まってきてくれる。

“様々なメディアからも注目を浴び、もっともクローズアップされているのは「自主性」”

Spading:

昭和と平成の教育論といったように様々なメディアで取り上げられていらっしゃいますが・・・

田中監督:

子供達の「自主性」を重視しています。実力は自身の力で引き延ばしていくものだと考えるからです。豊野中学校の練習は、キャプテンがメニューも決めています。それは、生徒それぞれのモチベーションが高いからできること。他の中学校ではこの自主的なモチベーションを持たせることに苦労されていますが、豊野中学校については、そうなる環境が整っていると思います。それは、人が集まってくる環境であることが大きな要因ですね。田中監督のもとでやりたい、豊野中学校でやりたいと人が集まってきてくれる。3年生を含めて36人と男女共に部員数も多い。元々高いモチベーションの子供達が集まってくるだけに、一生懸命やらないと周りにおいていかれてしまうわけです。そうすると、さらに自ら練習に取り組む状況が生まれていく。

Spading:

現在、部活動の活動時間が少なくなっていますがどのような目標を持ってチーム作りを心掛けていますか?

田中監督:

チームとしての目標は全国優勝、関東優勝。
しかし、指導者としては、ここを通過点として、さらに選手としても人間としてもレベルアップが出来る環境を作り、将来に繋げることが仕事だと思っています。生徒自身の人間形成、まさに「人づくり」ですね。
もうひとつ大事なことは、せっかく入部してきたのだから、バスケを嫌いにさせない、やめさせないこと。その要因となる材料を消すことも私の役目だと思っています。その為にも、子供達の自主性を重視しながらコミュニケーションを図るようにしています。理想論かもしれませんが、大切にしている点ですね。

世間では忙しいと言われる現代の子供達、しかし時間がないということを言い訳にするのではなく、時間がない中で、いかに濃い時間を過ごすかが大切だと思っています。だらだらしないとか、コート内でプレイしていない子達もハンドリングやボディチェックの練習は出来る。普段足らない部分を自ら補う環境を作っています。

多くの取材をこれまでも受けています。私達のやり方を疑心暗鬼に捉える方もいらっしゃいます。そして実際に自身で確かめられて、やっぱり先生の言う通りだったと納得してくれますね。教育現場は理想をかかげるべきだと思っています。子供達をいかに成長させるかが、指導者の役目であり、そのためには、子供を大事にしないと。子供がいないと成り立ちませんからね。

Spading:

八村塁選手に続き、馬場雄大選手のNBA入りで、ますます日本中でバスケが注目されるようになってきましたが、具体的にNBAを目指すなど、学生たちのバスケットボールへの意識や姿勢は変わってきましたか?

田中監督:

日本国中がそういう夢を追って動き出しましたね!特に体格に恵まれた子には夢がありますね。昔、実際に馬場雄大選手や、八村塁選手と全国大会等で戦った経験を持っているなど、そういった意味で彼らが身近な存在なんですね。女子部員では、強豪校の明成高等学校に行った子が、八村塁選手と一緒に写真を撮ったり…。子供達にとって、頑張ろう!といった良いインスピレーションになっていると思います。彼らの姿を見て、海外で日本人もプレイ出来るんだ!と感じられるのは、とても大事な要素ですね。夢を実現したヒーロー達の影響はすごいものです。男女共にそれが表れていると思いますよ。

Spading:

スポルディングのチームウェアの印象は?

田中監督:

スポルディングのユニフォームは、素材も良いし、何よりデザインも良かったと思っています。

【豊野中学校男子バスケットボール部のキャプテン#4佐藤柚人さんへインタビュー】
Spading:

今年のチーム目標を聞かせてください。

キャプテン 佐藤さん:

全国制覇!先輩達が関東大会で勝てなかったので、気合をいれて、まずは関東大会で勝ちたいです。

Spading:

スポルディングのチームウェアの印象は?

キャプテン 佐藤さん:

スポルディングがついに来たんだ!と思いました。かっこいいと思います!

Spading:

最近、八村塁選手を始め、何人もの日本人選手がNBAに挑戦し始めていますが、将来NBAでプレイしてみたいですか?

キャプテン 佐藤さん:

将来NBAでプレイしたいと思いますが、もっと努力が必要だなと思います。まずは、日本でB-Leagueでプロになって実績を積んでから挑戦できればいいなと思います。


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